丸坊主で土下座がよぎった――。筋肉系YouTuber・ぷろたんがボディビルで2位! 挑戦の原動力とは?【JBBF】




「結果には満足しています。予選で負けたらチャンネル削除だったので、負けたらどうしようかと。一瞬、本当に丸坊主で土下座するのがよぎりました」

大会後にそう話したのは、人気筋肉系YouTuberのぷろたん(鈴木健太郎)だ。5月3日(水・祝)に開催された第31回東京ノービスボディビル選手権大会に出場すると、見事に仕上がったボディで2位に輝いた。

彼は大会挑戦にあたり、「予選落ち=チャンネル削除」という背水の陣で大会に臨むことを自身のチャンネルで発表。挑戦表明時の約5年前に出場した大会(2017年6月の第25回東京オープン選手権大会)では「30人中26位くらいの順位で予選敗退だった」と本人が語るように、ボディビルは鬼門でありトラウマにもなっている競技だった。

その中でも「本当に苦しい道に進んで、かっこいい姿を(視聴者に)見せたい」と今回の挑戦を決意。苦手だという減量にも精力的に取り組み、磨き上げられたボディで本番に臨んだ。

その体は大人数が並ぶ中でも目を引き、会場が大いに沸いた。予選審査にて2番手で名前が呼ばれ、決勝審査では「もののけ姫」の楽曲にのせて見事なフリーポーズを披露した姿に優勝の期待が高まったが、結果は一歩届かず2位。それでも過去の予選敗退から大躍進をはたした彼に惜しみない賛辞が贈られた。

「めちゃくちゃよかったです。絞りやトレーニングなどの知識もいろいろつきましたし、自分の体を知るきっかけにもなりました」

挑戦を続ける姿と努力は多くの人に感動を与えたことだろう。大会を終えて安堵の表情を見せたぷろたんに、あらためて今の気持ちと今後の展望を聞いた。

「今回の挑戦はひと段落しましたけど、ここで休むつもりはありません。動画配信者という職業は挑戦しないと始まらないので、好きな筋トレをベースにしつつまた何か挑戦できるものを見つけていきたいですね。これからも視聴者のみなさまが楽しめることをやり続けたいと思っています」

挑戦の源は底なしのサービス精神。ぷろたんは今後もさまざまな挑戦でエンターテインメントを届けてくれるに違いない。

取材・文・写真/森本雄大

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