『松本人志さんが鍛えてるらしいぞ!』は、マッチョ界に激震が走って号外が出ました(笑)【ミドルエイジの挑戦/レイザーラモンHG #3】




細木数子さんの番組に出演し……「なるほど。今日で終わったな」

――1990年代、松本さんは「芸人は弱そうなのにケンカ腰でしゃべるからおもしろいんだ」と、芸人が体を鍛えることに否定的でした。これまで筋肉があることによって、芸人として邪魔になるようなことはなかったですか。

「まったくないですね。松本さんとはスタイルがまったく違うので。ダウンタウンさんが『ザ・王道』だとしたら、僕らはあぜ道を走っている感じなので、逆に助けられた部分が多いというか。鍛えてるからスベっても平気、みたいな。よくわからない理論ですけど(笑)。裸になったら何とかなるやろという感じで、筋肉に助けられていますね。だから筋肉がなくてスベるのと筋肉があってスベるのとでは、ダメージ全然違うなって。筋肉は心の鎧でもありますよね」

――心の鎧という部分で言えば、HGさんは鋼のメンタルを持っているという印象が強いです。ハードゲイで大ブレイクをはたした2005年、当時テレビ界を席巻していた細木数子さんの番組に出演した回は伝説になっています。腰を振ったりM字開脚をするなどやりたい放題のHGさんに激怒した細木さんでしたが、それでもひるまずに芸を貫きました。

「あれは肝が据わっているわけではないですよ(笑)。あの時はあれしかなかったですし、マッチョであの格好をして大暴れするというのを信じてやっていたので。でも空気を読んだらあれはできないですよね。僕は器用なタイプじゃないので、空気を読まないようにしています。あの時はスタッフがドタバタしてすごかったですよ。楽屋で待機している時に、『なるほど。今日で終わったな』と思いましたね(笑)。でも後日、オンエアを見た関係者の方々が『がんばったね』と言ってくれて」

――そもそも、ハードゲイというキャラクターはどのように誕生したのでしょうか。

「僕らは大阪の心斎橋筋2丁目劇場という劇場でデビューしたんですけど、最初はオーディションからスタートして、ネタを見た作家さんが上に上げるかを判断するんです。僕らは男ウケするタイプなので、結構気に入られてオーディションもすんなり上がっていたんですけど、2丁目が閉鎖になって1999年にBASEよしもとという新しい劇場ができた時に、女子中高生のお客さん審査という方式に変わって、そこから一切ウケなくなったんです。全然オーディションに受からん状態が続いて。ホンマやったら女子中高生に寄せたネタを考えなあかんところを、もうええわ、もっと逆に行ったれということで、舞台袖の芸人を笑わすことに切り替えたんですね」

——それがウィキペディアなどでヤケクソと表現されている部分なんですね。

「オーディションで勝ち上がってネタで評価されてというのが王道のルートですけど、僕らは無理でした。その頃はまだ裸になるとかはなかったですけど、プロレスでドタバタやる、動き回るみたいなネタでしたね。2002年くらいにハードゲイの前身となるようなキャラが生まれました。ヒョウ柄のピタピタの衣装を着て、ピチピチのブラックジーンズととんがったブーツを履いて。サングラスはまだかけていなかったです」

◆レイザーラモン「ホットガイ」