芳賀セブンではなく芳賀涼平としてつかんだ重量級日本一。マッスルハート炸裂フリーポーズは「会場中を恋に落としたかった」




ゴリゴリの肉体にメイド服、奇抜な企画と独特の編集で注目を集めるYouTuber・芳賀セブン。チャンネル登録者数は124万人を超える人気者だが、そんな姿とは一変、「第27回日本クラス別ボディビル選手権」(9/3開催)のステージにいたその男は、まごうことなきボディビルダー・芳賀涼平だった。

【フォト】筋肉×LOVE炸裂。“らしさ”満開のフリーポーズを披露

「日本クラス別選手権での優勝というのは、動画のネタとか再生回数とかのためではなく、ボディビルダーのキャリアとしての目標だったんです。2年前にその目標を立てたのですが、その年はギランバレー症候群を患ってしまい、それまで進めていた減量も全てパー。予定していた全ての大会を諦めざるをえませんでした。なので、2年越しにその目標を達成することができ、本当に満足です」

大会後のバックステージ、自身が獲得した金メダルと表彰状をしみじみと見つめながらそう語る芳賀。今大会は体重別のボディビル日本一決定戦であり、彼がエントリーした90kg超級は最重量クラス。出場選手こそ3人ではあったが、“日本一”という称号を得たのは間違いない。

「やはり普段から親交のある川崎一輝選手のことは特に意識していました。彼は、僕がナチュラルボディビルディングの中で唯一尊敬している選手です。彼を破っての優勝は僕のキャリアの中ですごく大きなことだと感じています」

1分間のフリーポーズでは、「会場中を恋に落とすつもりで」と、なにわ男子「初恋LOVE」をBGMにマッスル×LOVEのポージングを披露した。これまでは自身の象徴である「ウルトラセブンの歌」を使ってきたが、今年は出場した全ての大会で異なる曲をチョイス。「僕がトレーニング中も聞きまくっている好きな曲の中で、ポーズもとりやすくて、かつ盛り上がれる曲が『初恋LOVE』でした」と語っている。

ボディビルダーとして大きく前進した芳賀。このまま10月に開催される無差別級の日本一決戦「男子日本ボディビル選手権」への出場も期待されるが、「正直、今年は1月から減量していて、もうかなり疲れました。パワーリフティングの大会に出たいのもあるので、日本選手権に出るなら来年かな」と、今年は一区切りのようだ。

最後に、あらためて今後の目標を聞いた。

「今年はこの大会を目標にやってきましたが、僕としてはどの大会で優勝したいとか、他人と比べて誰かに勝ちたいとか、そういうのは本当はありません。ナチュラルボディビルダーとして仕上がり100kgの体をつくること、それが目標です」

▶次ページ:なにわ男子「初恋LOVE」に合わせてポーズをとる芳賀のフォト&ムービー