日本一獲得の憧れの先輩のように。とにかく追い込む東海大でめきめき肥大化したフィジーカー




9/23(土)、埼玉会館にて「第4回関東学生フィジーク選手権大会」が開催され、170cm以下級で東海大学2年生の山田雄里杏(やまだ・ゆうりあん)が優勝。うれしい初のタイトル獲得となった。

【フォト】成長著しい山田雄里杏のフィジークボディ

東海大学付属静岡翔洋高校在籍時に、全国高校生ボディビル選手権で大会デビュー。その際は決勝進出を果たすも9位と大きな結果には至らなかったが、東海大に進学し、トレーニング指導の専門家・有賀誠司氏が顧問を務めるバーベルクラブに加入するとその実力が開花。めきめきと体が大きくなり、2年生になった今年7月に行われたジュニア世代の日本一決戦「オールジャパン・ジュニア・フィットネス・チャンピオンシップス」でも、並み居る強豪選手の中で172cm以下級5位と健闘した。

「東海大学の部の雰囲気としては、トレーニングで補助者を必ずつけてとにかく追い込むというスタイルです。その中でぐんぐんと体が大きくなってきた実感があります」

そんな彼がこの競技をはじめたきっかけは、同部の先輩である川中健介(現4年生)。有賀氏とともに部の発展に寄与し、昨年、一昨年と関東&全日本学生フィジークを制覇。ジュニア王者にも輝き、今年はマスキュラーフィジークとクラシックフィジークで一般部の日本一にも輝いた、日本のボディビル・フィジーク界の期待の星だ。

「川中さんが高校生ボディビル選手権で優勝したときの動画を見て、憧れて、ボディビル競技をはじめました。今回の優勝も、川中さんのおかげだと思っています」

まだ2年生ながら獲得した大きなタイトル。部としても、今年はフィジーク部門で団体優勝を達成するなどその勢いは年々加速中だ。学生部門のみならず、川中のように早くから一般部でも活躍するポテンシャルを山田は十分に秘めている。

「夏のオールジャパン・ジュニアに出場した後、そこから今日に向けて再度減量を行ってきたのですが、計画性なくやってしまいかなり苦労しました。その中でも優勝できて良かったですが、コンディションはまだまだ甘いですし、全日本学生フィジークまで1週間あればより高められると思っています。最後の減量をがんばります!」

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