スポーツバラエティというジャンルを創り上げたクリエイター・樋口潮が世界に向けて仕掛ける新たなコンテンツとは




TBS時代に“スポーツバラエティ”という新ジャンルを創り出し、独立後もクリエイターとして様々な事業を成功に導いてきた樋口潮氏が再び動き出した。日本発祥の空手に特化した世界初の動画配信メディアで国内外にムーブメントを起こす。

【画像】樋口氏が発信する『KARATE+TV』のコンテンツ

――この7月、樋口さんがプロューサーとなって『KATRATE+TV』という動画配信サービスがスタートしました。これはどのようなものですか。

フルコンタクト空手の世界組織である新極真会の魅力を様々な角度から発信していくメディアです。独自のプラットフォームを持ち、サブスクで展開していきます。主要大会の配信、トップ選手のテクニック、歴代チャンピオンの紹介、道場での基本稽古や型の解説、昇級・昇段対策、空手をダイエットや健康に役立てるエクササイズ、筋力や体力を競い合うエンターテインメント性の高い企画など、毎日コンテンツを配信していきます。ひとつのジャンルに特化した映像メディアというのは、おそらくメジャースポーツ以外では世界初だと思いますね。

――なぜ空手だったのですか?

新極真会の緑健児代表に相談を受けたのがきっかけだったんですが、あらためてフルコンタクト空手のことを調べていく中で、とてつもない可能性を感じたんです。すでに国内外の広い世代に認知されている武道ですし、競技としても確立されていて見ごたえもある。でも、まだまだ世界に向けて十分に発信しきれていないのではないか、エンターテインメント性をもう少し高めていけばもっと広く伝えていけるのではないかと思いました。どこかのプラットフォームに入るより独自のプラットフォームをつくって成功できると思ったので、ワールドワイドに配信できるまったく新しい配信テレビをつくってはどうでしょうかとご提案させていただきました。

――YouTubeでチャンネルをつくるのではなく、一からメディアを生み出してしまったほうがいいと。

はい。YouTubeにはYouTubeのルールがありますし、YouTubeがスキームを変えた時にはそれに従わざるを得なくなります。だから、事業として考えた場合には限界があると思いました。最初から完璧なプラットフォームはできないので苦戦するかもしれませんが、自分たちが主導権を握れるようにしておかないと、やりたいこともやれなくなりますから。オールドメディアと呼ばれるようになったテレビでも、芸人さんなどが言動を制限されるようになってきてYouTubeがまた注目されていますよね。今、その善し悪しのジャッジは視聴者である一般の方々に委ねられている部分が大きいと思うんです。そういう時代に対応していくには、やはり自分たちで内容を判断していくシステムが必要だと思いますし、僕のようなゼロイチが得意な人間はゼロから自分たちでつくったほうがいいと考えました。新極真会という組織やコンテンツにもまだまだ将来性があるので、自分たちのメディアを持ってしまったほうが有利だと思いました。

――世界のスポーツ人口の中でも、空手はかなり多いとされていますよね。

そうなんですよ。それを日本人は知らないと思います。これは他のジャンルでも言えることですが、日本人が自分たちのすごさを一番わかっていないことが多い。『KARATE+TV』でも日本の情報を発信しながら、いずれ海外の反応を日本に響かせるようにつくっていきたいと思います。海外の大会や道場にも行って、世界の強い選手を発掘することもやっていきたいです。新極真会のチャンネルではあるんですけど、海外の人々はKARATEという共通言語でつながっている面もあると思いますから、チャンネルの存在が伝われば他の流派の方々もきっと視聴してくれると思います。

――日本の武道文化を伝えるという意味でも有意義ですね。

おっしゃる通りだと思います。ですから、道場での稽古にもスポットを当てていきたいと思います。僕も道場にお邪魔させていただきましたが、稽古の激しさはもちろんのこと、武道精神が根づいていると感じました。それは他のスポーツにはないものだと思います。日々の稽古を積み重ねて自分自身を磨いていくことも空手の魅力だと思います。『KARATE+TV』は海外にも現地の言語で自動配信できるので、外国人が日本文化に触れるためのメディアにもなると思います。

◆「拳立て伏せ」を世界一決定戦まで進化させたい