
「拳立て伏せ」を世界一決定戦まで進化させたい
――エンターテインメント性の高い企画とは、どのようなものですか。
たとえば「拳立て伏せ」ですね。高校生以上は3分間、小学生と中学生は1分間で何回できるかを競います。これは将来的には日本一決定戦、海外の方も参加してくれるなら世界一決定戦にまで進化させていきたいと思っています。空手の試合では3位だったけれども、拳立てで1位になったことを誇ってもらってもいいと思うんです。今後はさらに種目を増やして、「スポーツマンNo.1決定戦」みたいなものをやっていくのも面白いと思います。もしかすると、そういう競技だけでも世界中で盛り上がるかもしれない。今はそういう時代だと思います。
――では、エクササイズ企画とは?
空手をベースにした運動でダイエットや健康増進を目指すという内容で、毎朝配信していきます。空手をやっている人だけでなく、やっていない人にも興味を持ってもらえるようなものにしていきたいですね。よく健康のために太極拳がいいと言われますが、僕は空手の動作にも同じエッセンスがあると思うんです。そういう企画も大事にして、入口を広げていきたいですね。「道場に入ると闘わなければいけない」「試合をしなければいけない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうではないです。もちろん試合に出て上を目指す方もいらっしゃいますが、そうではない方に向けたコンテンツも同時につくっていきたいです。
――たしかに両手両足、体幹も使うので、健康やカロリー消費にも効果的ですよね。だから老若男女が取り組みやすく、人口も増えているのだと思います。
7月18-19日に国立代々木競技場第一体育館で開催される『カラテドリームフェスティバル』は真夏の定番イベントになっていますが、国際大会の今年はエントリー数が4,000人を超えているんです(4,127名の参加)。驚きですよね。そんなスポーツはなかなかない。緑代表はフルコンタクト空手のオリンピック競技化も目指しているということですけど、その可能性も十分にあると思います。このドリームフェスティバルは『KARATE+TV』で全試合放送します。
――それは空手ファンだけでなく、出場した選手もうれしいですね。
それだけの競技人口がいるわけですから、当然トップクラスの選手たちが集まった大会はとてつもなくハイレベルです。過去の大会を見ても華麗な技の攻防があったり、パワフルな選手がいたり、衝撃的な一本決着があったりと、プロ格闘技に負けない魅力があると感じています。19日夜にドリームの隣の第二体育館で行なわれる体重無差別の『空手Champion of Champions』(KCC)はその究極の舞台だと思います。
――世界のトップ8(男子は9名)だけが出場できるワンナイトトーナメントですね。
このイベントはプロ興行のような華やかな演出もありますし、選ばれたスター選手だけのステージなので空手ファンにはぜひ見てほしいですね。会場に行けない人のために『KARATE+TV』では当日ライブ配信を行ないます。また後日、舞台裏のヒューマンストーリーもお届けします。
――選手のキャラクターや歩みにスポットを当てるのは樋口さんの得意分野ですね。
はい。キャラクターを含め、選手の様々な魅力を伝えることで、これからどんどんスター選手をつくっていきたいと思っています。そうすることで視聴者は感情移入して競技そのものも見てくれるようになりますし、最初に1人でもブレイクすると、そのまわりにいる第2、第3の選手たちにも一気にスポットライトが当たるようになります。僕はそういう場面を何度も経験してきました。
――どんな映像になるか楽しみです。
KCCは賞金総額3,000万円(優勝賞金1,000万円)という、これまでの空手界では考えられないようなビッグイベントですが、『KARATE+TV』でも将来的にはそういう大会を開催したいと考えています。そのためにも登録者をどんどん増やして、賞金総額を上げていけるようにしたいですね。いつか気がつくと、世界的なスポーツと肩を並べるくらいの賞金総額で空手の大会が行なわれるようになっている。それが僕のゴールだと思っています。
