YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2026年日本ジュニアボディビル選手権70kg以下級優勝の田口昴選手です。
正真正銘のダークホース
SNSで「双子びるだーず」の弟として有名な田口昴選手は、先日の日本ジュニアで初のボディビル・クラシックフィジークにして3冠を達成した次世代の超新星です。元はメンズフィジークで活躍していた選手で、2024年西海メンズフィジーク優勝という成績を残しています。
彼が出場したジュニアボディビル70kg以下級は、総勢52名という凄まじい規模で行われ、その日行われたあらゆる階級の中で最上位とも言えるレベルの高さを誇っていました。昨年の全日本学生準優勝の林航大選手、ジュラシックカップルーキークラス優勝の小川涼選手をはじめとした名だたる強豪がステージを沸かす中、田口選手はあまりにも鮮烈な肉体を披露します。
長い鎖骨に極めて細いウエストというその恵まれた骨格を覆うシンメトリーに溢れた筋肉。三角筋の張り出しや上腕のボリューム、大胸筋の厚みに脊柱を中心に発達した見事な凹凸感を誇る背中。上半身においては、弱点がないどころか全てが強みに働いているようにすら見えるそのシルエットは他の追随を許しませんでした。下半身においても股関節から膝周りまで美しい曲線が描かれており、カット・サイズともに申し分ありません。
何よりも強豪達を突き放したのは、彼の圧倒的なアウトラインです。筋肉の重みにおいては準優勝となった林選手にやや分があったものの、その極小の骨盤から広がる見事な逆三角形の背中は林選手との印象を明確に分けていたように思います。筆者も大会前から注目していた選手ではありましたが、激戦の日本ジュニアで優勝と最高の成績を収めたことには驚きと感動を覚えました。
今回は、田口昴選手についてお話しさせていただきました。彼の今後の活躍が待ち遠しいです。
次回は、日本クラス別に出現した逸材についてお話しします。お楽しみに!
写真/木村雄大


