三重・イスのサンケイホール鈴鹿にて開催された、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催「ALL JAPAN FITNESS CHAMPIONSHIPS」(8月8日~9日)。本大会はフィットネス競技の日本一決定戦であり、初日はマスターズクラス(男子は40歳以上、女子は35歳以上)の審査が行なわれ、最終日は年齢の垣根を越えた身長別各クラスで王座を争った。
激戦となったメンズフィジークにおいて、40歳~49歳172cm超級を制覇。マスターズクラスのオーバーオール優勝をつかんだのは原田吉史(40歳)だ。国内のみならず、世界でも実績を残す猛者が堂々たるステージを見せた。
「どうしても世界選手権に派遣してもらいたくて挑戦したので、オーバーオール優勝を獲れて安心できました。あとは何とか選んでもらえたら、という気持ちです。子どもが2人いるのですが、長女の名前が今回の開催地と同じ“すずか”なので、それもあって何としても勝ちたかった大会でした」
表彰式後に万感の思いを語った原田。2024年に東京で開催されたIFBB世界選手権では総合優勝、2025年のアジア選手権でも身長別カテゴリーで優勝を飾るなど、世界でも評価される体をつくってきた。
その中でも「ポーズを取った時の胸の薄さや肩幅のなさなど、そういった点の強化をしてきました。当日のコンディションをピークにもっていこうと取り組んでいるのですが、お腹まわりが若干マットな印象になるので、そこが難しいなと思っています」と改善点をつねに見つけ、高みを目指している。
日頃は消防士として働きながら、父親として家族に愛を注ぐ。仕事、家庭、競技を両立する秘訣はどこにあるのか。
「仕事と家庭と競技、すべてにちゃんと時間を使います。優先順位は競技が3番目のイメージです。自分で時間をつくってトレーニングをしていく、というのがポリシーですね。仕事と家庭が上で、あくまでその次に競技です。それができて初めて、職場にも家庭にも理解してもらえると思います。職場では長期の休みが必要になる時もありますから、気持ちよく背中を押してもらえる自分でいることを心がけています」
今後の目標については「世界への派遣が決まれば、そこに向けて挑戦していきたいと思います」と意気込んだ。謙虚に、実直に過ごした日々の先に、ふたたび世界への扉を開けるか。志を胸に、原田の挑戦はこれからも続いていく。

