さまざまなルーツを持つ選手が集まった「第34回東京ノービスボディビル選手権」(5月4日)。男子ボディビル60kg以下級を制した寺田光のルーツは、ボディビルの名門・早稲田大学バーベルクラブだ。
鍛え上げらえたボディと完成度の高いポージングの両方を備えた寺田。「優勝の要因は?」と問うと、「自分の理想とするボディビルダー像に近づけるようにトレーニングを積み重ねてきた結果だと思います」とコメント。その「理想」の一人として挙げたのは、昨年のミスター東京(東京ボディビル選手権優勝)の泉風雅だ。
「大学の先輩であり、昨年のミスター東京でもある泉風雅選手の筋肉の付き方に近づけていきたいと思っています。アウトラインがデカくて、四肢もデカくて。もちろん、私と泉選手とでは持ち味が違うので最終的には違う身体になっていくでしょうけど、筋肉の付き方の比率やバランスは、いろんな選手を見れば見るほど、泉選手に近づきたいなと感じています」
すでに2024年の東京ノービスでも優勝者と僅差の2位という結果を残し、より上位の大会へも出場してきた。そんな彼が再びこの東京ノービスに出場したのも、泉の影響であった。
「当初は、出場するつもりはありませんでした。ただ、本来は泉選手がゲストポーザーとして登壇する予定だったので(※)。だから、ビルパンも去年の東京選手権のときの泉選手のものと同じ紫色にして、決勝のフリーポーズも泉選手をオマージュして同じ曲でとりました。結局、今回は来られず、寂しかったですね」
※例年、前年度の男女の東京選手権覇者がゲストポーザーとして登壇するのが通例となっている
ボディビルのみならず、より筋肉の審美性が問われるクラシックフィジークでも高みを目指している寺田。今大会での好発進を皮切りに、階段を駆け上っていく。
「5月末の東京クラス別選手権、その後は7月の東日本選手権のボディビルとクラシックフィジークの両方に出場します。そこまでの期間でまだまだ筋肉のクオリティーを高めていけると思いますし、除脂肪も納得いくレベルには到達していません。より完成度を引き上げてステージに立ちたいと思います」
文・写真/木村雄大


