「“Mr.サマスタ”を目指して」ユーモアと肉体美で観客を魅了する“熱い男”の挑戦




俳優・金子賢が立ち上げたボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD」(SSA/サマー・スタイル・アワード)。その東京予選及び「JAPAN PRO CHAMPIONSHIP」が8月2日、埼玉・三郷市文化会館 大ホールで開催され、参加者たちが“夏が似合う筋肉美”を競い合った。

「JAPAN PRO CHAMPIONSHIP」の「SPORTS MODEL」部門で3位となったのは、SSA歴10年、プロ歴6年の“熱い男あつし”だ。

【写真】観客を魅了する“熱い男”のステージ

「これまでの最高位が3位。優勝を目指していましたので、まずは『悔しいな』と感じています」と率直な思いを明かした。その上で、「今回負けてしまった上位の2人は、僕がSSAを始めた時からスポーツモデルでチャンピオンを獲っていた人たちです。当時は一段階下だった僕が2人に肩を並べる実力がついてきたことは自己評価しつつ、さらに上を目指してトレーニングをしていきたいと思っています」と決意を新たにした。

ステージで特に印象的だったのは、「アトラクションに乗っているような感覚で、お客さんと一体になりたい」というコンセプトで臨んだ「フリーポーズ」。アップテンポなMrs. GREEN APPLEの『Carrying Happiness』を使用し、冒頭にはミッキーマウスのボイスを入れ、エンターテインメント性を高めた。

「イントロで観客の心をつかみ、終わりはフィギュアスケートの演技のフィニッシュで選手がポーズを決めるシーンをイメージしました。終わったあとに『すごく楽しいフリーだったよ』と言ってもらえました」

あつしがトレーニングを始めたのは、約10年前の転職がきっかけだったという。

「今も以前も月曜日から金曜日まで働く一般的なサラリーマンなのですが、転職したタイミングで『新しい趣味を始めたいな』と思い、フィットネスジムに通い始めたんです。そのときトレーナーさんからSSAのことを聞きました」

もともと趣味でトライアスロンをやっていたというあつし。今も時々、完走を目標に大会に出場しているが、よりボディビルに魅入られていった。

「この競技にハマった最大の理由は、“体が変わっていく楽しさ”……と言いたいですが、『女性にモテたい』というのが一番大きくて」とちゃめっ気たっぷりに語るあつし。「いまだに『モテたい』と思ってやっています。大会で優勝することが目的というよりは、根底にそれがあって直近のモチベーションが『勝つこと』なのかな。でもニッチすぎるのか、全然モテませんけどね」と笑いを誘った。

そんなお茶目な一面を見せるあつしだが、約10年の競技生活を通じて手に入れたのは、引き締まった肉体や結果だけではなかった。

「一番感謝していることは、“仲間ができたこと”です。歳を取るにつれてなかなか新しい友だちをつくることが難しくなりますが、大会の仲間たちとは切磋琢磨し合いながら、年齢も立場も関係なく同じ志で高め合えます。ボディビルは孤独なスポーツですが、みんないろいろな苦労を乗り越えてきた同志で、“強敵”と書いて友と読む感じなんです」

時には朝と晩、1日に2回ジムに行く日も。食事もストイックに年間を通してほぼ同じものを食べ続け、低温調理のサラダチキンやエアフライヤーを使った“揚げない鶏の唐揚げ”をつくっているという。ストイックな生活の先にどんな未来を描いているのだろうか。

「直近で言えば冬の大会で日本一になりたいです。それから他の団体の大会でも優勝して“スポーツモデルの象徴”になりたいと思っています」

ストイックな日々の根底にあるのは、何よりもユーモアと「楽しむ心」だ。スポーツモデルの象徴を目指す“熱い男”の冒険は、仲間たちとともにこれからも続いていく。