横浜ランドマークホールにて開催された「自衛隊プレミアムボディ2026」(7月19日)。本大会は国民の生命と財産を守る自衛隊員のモチベーション向上、そして鍛えられた肉体を国民に披露する場を提供することを目的としている。そんな自衛隊プレミアムボディの「総合クラス陸上自衛隊部門」で優勝、さらにグランプリファイナルで頂点に立ったのが下城直也(39歳)だ。
下城は自衛隊体育学校で陸上競技の教員を務めている。自衛隊体育学校とは、オリンピアンの輩出やオリンピックでのメダル獲得、部隊における体育・格闘指導者の育成などを目的として1961年に設立された学校だ。下城自身も大学時代に三段跳で全国大会2位に入賞するほどの実力者であり、現在のトレーニングの土台は学生時代に培われた。
今大会では総合クラス(陸・海・空)のチャンピオン3名と、マスターズクラスのチャンピオンによる計4名で競うグランプリファイナルに進出。自衛隊No.1を決める決戦で自身の名前がコールされた瞬間、ガッツポーズが飛び出した。
「教えている学生のあこがれでありたい」と語る下城にとって、その目標を体現する結果となった。彼を讃える喝采はとどまることを知らず場内に響き渡っていた。
栄光を手にした下城は今後、何を目標にトレーニングを積んでいくのか。大会直後に話を聞くと「あくまで自衛官として、任務遂行のための身体を維持・向上させていきたいです。その過程で自衛隊プレミアムボディのヘビークラス(ベンチプレス最大挙上重量120kg以上の重量級クラス)で活躍することと、来年40歳になるのでマスターズクラスで活躍し続けたいです。マスターズはレジェンドが多いので、その方々に負けないように生涯現役でいたいです」と謙虚に語った。
下城であればヘビークラス3連覇中の池田晃士、マスターズクラス5連覇中、総合クラス航空自衛隊2連覇の実績を持つ稲付峻、といった強者とも渡り合える可能性は十分だろう。
約20年前、陸上競技で日本のトップを争った男は今、ライトアップされた第二のステージに立っている。ボディメイクの魅力のひとつは年齢を重ねても挑戦を続けられることだ。
つねに自問自答し、昨日の自分に打ち勝ち本番に向けてストイックに取り組む――。下城の姿勢は陸上競技に通ずるものがあるのかもしれない。競技への情熱がある限り、彼の青春はこの先も続いていくことだろう。

