管理栄養士の山田賢児さんが、食にまつわる疑問を解決する本連載。今回は、疲れた時につい手が伸びてしまうチョコレートについてです。

仕事や勉強で疲れた時、「甘いものが食べたい」と感じる方は多いのではないでしょうか。チョコレートは手軽に甘いものを補給できるため、つい手が伸びてしまう人も多いでしょう。ただ、問題は手軽さゆえに食べ過ぎてしまうことです。結論から言うと、やはりチョコの食べ過ぎはよくありません。
疲れた時に甘いものを食べると、一時的に元気が出る感覚があると思います。しかし、それを繰り返していると、甘いものを食べること自体が習慣になる可能性があります。
私が気になるのは、チョコレートそのものではなく甘いものを欲する習慣です。つねに甘いものを食べていないと落ち着かないとなると、仕事も勉強も集中力を欠くことになりかねませんし、体脂肪の増加も招きやすくなりますので、「疲れたらとりあえずチョコを食べる」ことが習慣になっている方は、一度食べる量を見直してみてもいいかもしれません。
一般的に、間食は1日200kcal以内が目安とされています。まずはこの範囲に収めることをおすすめします。カロリーは製品のパッケージに記されていますので確認してみましょう。
選ぶのであれば、砂糖の量が比較的少ないカカオ70%以上のものも選択肢です。ハイカカオだからといって食べ過ぎていいわけではありませんが、一般的なミルクチョコレートより砂糖の含有量は少なくなります。
たとえば、ハイカカオチョコレートとして有名な商品は1枚(ひとかけら)あたり約5gで、2枚食べると56kcal程度なので、間食の目安とされる1日200kcal以内に収めやすくなります。仮に2枚を1日2回(4枚)食べても112kcal、3回(6枚)食べても168kcalです。※製品により異なりますので成分表示を確認してください。
もちろん、飲み物や他のおやつを口にすることもあるでしょうが、まずは「1回2枚、1日に6枚まで」を基準にするのが現実的ではないでしょうか。
チョコの代わりならグミも選択肢に
「チョコレート以外におすすめのおやつはありますか」と聞かれることがあります。私はグミも選択肢のひとつだと思っています。グミも選択肢であるという理由は、私自身の、おやつからも体づくりに役立つ栄養素を補いたいと考えているからです。
タンパク質は体の細胞をつくる材料であり、肉体の回復にも欠かせない栄養素です。グミに使われるゼラチンは、コラーゲンを原料として作られています。コラーゲンはタンパク質の一種なので、ゼラチンを使用したグミからもタンパク質を摂ることができます。※ゼラチンではない成分で作られたグミも存在しますので、食品の表示を確認してください。
もちろん、グミも糖分やカロリーを豊富に含むため食べ過ぎはおすすめできません。おやつと考えるか意見の分かれるところですが、野菜スティックなら糖分や摂取カロリーを抑えつつ、口寂しさを紛らわすこともできます。話が少し脱線しましたが、疲れた時にも甘いものだけに頼らないおやつもぜひ検討してください。
話を戻しますが、チョコを含むおやつ全体を、「1日に200kcal以内に収められるように食べる」ということを提案いたします。
