「トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい」という思いから発足したBEST BODY JAPAN(BBJ)。その東京大会が、8月22日に東京・NEW PIER HALLで開催された。
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モデルジャパン部門・クイーンクラスで見事グランプリに輝いた52歳の稲家都は、大阪在住でありながら、日本一を目指し、レベルが高いことで知られる東京大会に初参加した。
「緊張しましたが、『絶対に勝利を勝ち取るんだ』という強い気持ちで臨みました。しっかりと準備ができたので、コンディションもよかったです」
そんな彼女がトレーニングを始めたのは、8年前。産後にリウマチを発症し、一時期は体を動かすことすら困難な日々を過ごしていたが、治療によって症状が改善に向かった際に体力をつけるためにパーソナルトレーニングに通い始めた。
「同じ年にトレーナーに勧められ、大会にも挑戦し始めました。すぐに結果を出す方もいらっしゃいますが、私は遠回りしながらやっとここまで来たという感じです。動画で見返すと体のラインにもポージングにもまだまだいろいろと課題が見えてくるので、自分が納得できるまでやり切りたいと思っています」
トレーニングを通して得られたのは、体力や均整の取れたプロポーションだけではない。苦難を乗り越える中で培った前向きな精神こそが、彼女の最大の強みだ。
「一番よかったと感じるのは、気持ちが前向きになれたことです。トレーニングはきついですが、それを乗り越える経験が仕事や日常の試練を乗り越えることにもつながっていると感じています」
美容師の仕事と育児を両立しながらトレーニングを続けるハードな日々。現在、シングルマザーとして中学生と高校生の2人の息子を育てる母親でもある。
「もともとじっとしていられない性格で、じっとしているのは寝ている時くらいです(笑)。でもトレーニングは自分だけの時間なので、没頭することである意味、リフレッシュにもなっていますね。子どもたちもたまに大会も見に来てくれていて、『私が60歳になる頃に一緒に出場しようね』なんて話しています」
今もリウマチ治療のため、免疫を抑える薬を飲んでいるという稲家は、「無理な時は体を休ませるなど、うまく自分の体と向き合っています」と柔らかな表情で語った。
年齢を重ねても美しくあり続けたい――。病を乗り越え、母として、そして一人の女性として挑戦を続ける彼女の姿は、これからも多くの人々に勇気を与え続けるだろう。
取材・文・写真/ダテハリ

