プロボクサーや水泳選手などの背中に見られる、腰から脇にかけての“逆三角形”を形成する筋肉。強度は強いが、この部位を鍛える最も手軽な筋トレ法が懸垂だ。
水泳で水をかく動きや、柔道などで相手を引きつける動作などに関与する。ちなみに面積では人体で最大だが、筋肉量・筋肉の大きさランキングでは8位と、大きそうに見えて意外とコンパクトな筋肉でもある。
起始に幅があるように、ボディメイク界隈では広背筋が高い位置から始まる「ハイラット」と低い位置から始まる「ローラット」と呼ばれる分け方が存在する。
生まれながらにして、広背筋の付き方には個人差があり、「ローラット」はいわゆるVシェイプ、「ハイラット」はTシェイプのシルエットになる。
<起始>
・第6、7胸椎から第5腰椎の棘突起
・正中仙骨稜
・腸骨稜
・第9、10~12肋骨、肩甲骨の下角
<停止>
・上腕骨の小結節稜
<支配神経>
・胸背神経(C6~C8)
<主な働き>
・肩関節の伸展、内転、水平外転、内旋
<主なトレーニング法>
・ラットプルダウン
・チンニング
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