母指内転筋(ぼしないてんきん)




 

手のひらにある屈筋の中で最も深層にある筋肉で、親指を人差し指に近づける動きに作用する。

母指球筋に数えられる筋肉のうちの1つ。2頭からなる扇状の筋肉で、親指と人差し指の間で観察することができる。

比較的大きな筋肉で、短母指外転筋、短母指屈筋、母指対立筋とともに母指球の膨らみを形成する。

尺骨神経に支配されており、尺骨神経麻痺になると萎縮や母指の内転動作ができなくなる。

<起始>

・横頭…第3中手骨の掌側面

・斜頭…屈筋支帯、有頭骨を中心とした手根骨、第2・3中手骨底の掌側

<停止>

・母指の基節骨底

<支配神経>

・尺骨神経の深枝(C8~T1)

<主な働き>

・母指の内転

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