短距離走・ベンチプレスも圧倒的数値。大会の枠を超え、自己ベストを目指すミドルエイジ




美ボディ&マッチョが集い、熱戦となった2022年のコンテスト。年明けから約1ヵ月が経過し、選手は2023年にどのような思いを抱いているのだろうか。そこでVITUP!編集部が、昨年活躍した選手たちに今年の抱負を聞いた。今回ご登場いただくのは、昨年末のSuper Body Contest2022で、TREND部門・KINGクラスの優勝を勝ち取った辻宗志さん。50歳を越えても成長し続ける男は、今年も規格外の挑戦を試みる。

年齢に関係なく、自己ベストを更新し続けたい

――昨年を振り返って、どういった1年でしたか。

「一言で言うと、充実した1年でした。私には奥さんと2人の娘いるんですけど、子どもであっても部活や勉強など、それぞれが目標を持って過ごしています。その中で自分もコンテストに挑戦することで、家族と一緒に目標を追いかけることができました」

――周囲にがんばっている方がいると、自分の挑戦にも身が入りますね。

「はい。家族はもちろん、パーソナルトレーナーとして指導している、クライアントさんの存在も力になりました。みなさんが大会に向けてがんばる姿を見て、自分もがんばろうと思いました」

――年末のSBC FINALの前には帯状疱疹に見舞われるなど、トラブルもありました。そんな危機の中でも見事に、TREND部門・KINGクラスの優勝を勝ち取りましたね。

「はい。そういった困難も、周囲から力をもらって乗り越えることができました。感謝の気持ちが湧いてきましたし、自信にもつながりました」

昨年12月のSBC FINAL2022で、苦難を乗り越えTREND部門KINGクラスの優勝に輝いた辻さん

――ではあらためて、今年の目標を教えてください。

「まずは大会に出場するクライアントさんを、トレーナーとして優勝に導くというのがひとつです。個人としては、自分の体のさらなる向上を目指したいです。見た目的な美しさはもちろん、トータル的な運動機能の向上を図りたいですね。その先に、コンテストでの実績を求めていきたいです。自分はもう50代ですが、年齢を言い訳にせずに自己ベストを更新し続けたいです」

――自己ベストというのは、日々肉体を成長させたいということでしょうか。

「ボディメイクに関して言えば、そういうことになります。ただ自分はそれだけではなくて、高校や大学で打ち込んできたスポーツの記録を、すべて抜いていきたいと思っています。たとえば短距離走であれば、50mが6秒3のところを6秒まで縮めたいですし、水泳なら50mを28秒ジャストで泳ぐところを27秒台までもっていきたいです。機械体操で床運動や鉄棒もやっていましたので、そこでは1回ひねりを2回ひねりにするなど、すべての面で自己ベストを更新したいと思っています」

――まさに、年齢の壁を越えた挑戦ですね。トレーニング面の具体的な目標は?

「毎年の目標ですが、ベンチプレスの重量を上げることですね。今は152.5kgがMAXですが、160㎏は挙げたいです。こういった形で具体的な目標を掲げて、達成していくのがやりがいにもなっています。目標を追いかけながら、理想とする『動ける体』をつくっていきたいと思います。もちろん体が資本なので、ケガや病気をしないことを大前提として取り組んでいきます」

――大会は、今年もSBCに出場予定でしょうか。

「SBCとSUMMER STYLE AWARDに出場を考えています。理想とする体をつくった先に、大会での実績もついてくるようにがんばります」

取材・文/森本雄大
写真/木村雄大

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