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マナーを守って楽しいトレーニングライフを【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第46回】




VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか? 私は年明けから体調不良が続いております。改めて健康のありがたみを実感します。

体調が悪かったこともあって、今年はまだ3回しかジムに行けておりません。基本的に週3回(曜日は仕事の都合により変動)、朝8時からトレーニングというのがルーティン。早い時間帯ということもあって、同じ時間に行くとだいたいジムにいる顔ぶれは決まっています。

しかし、年明けからの3回では初めて見かける人が多く、しかも利用者もいつもよりも多くなっていました。連載第31回で書いた「朝トレ」の話の影響で、トレーニング時間を朝にした人が増えた……というよりは、新年を機に新たにジム通いを始めた人が増えたというのが正解でしょう。年明けだったり、新年度だったり、何かを始めるときにはきっかけが必要です。

読者の皆様の中にも、今年こそはジム通いを始めようと思っている方もいると思うので、今回はジムでのマナー、注意点を紹介しましょう。

(C)Syda Productions- stock.adobe.com

その一。スマホの使用。
パーソナルジムは別として、多くの人が通うジムでのスマホ利用には注意してください(使用NGのジムが多数)。「ジム通い始めたよ」とインスタ映えを意識して撮影したい気持ちはわかりますが、真面目にトレーニングしている人には敬遠されます。また、マシンに座ったままスマホをダラダラと見るのもNG。それは家でやってください。

その二。使用した器具の扱い。
マシンを利用した後は、必ず備え付けのタオルで汗を拭くようにしてください。汗をかいていなかったとしても、利用した器具を拭くというのはマナーです。また、ダンベルなど器具を使用した場合、必ず元の場所に戻してください。並び順も決まっているので、違う場所に戻したり、あるいは戻さなかったりすると、次に利用する人が迷惑します。
少し前に、ベンチプレスのプレートがついたまま利用者が不在になっていることがありました。トイレにでも行っているのかと思いきや、結局戻ってこず。使ったまま片づけずに帰ってしまったのです。これは最悪です。よい子は絶対にマネしないでください。

その三。大きな音を立てる。
マシンを使うときでも、バーベルを使うときでも、ガシャン、ガシャンと大きな音を立ててやるのは周囲を不快な気分にさせます。バーベルやマシンを下ろすときに勢いよく落とすのもやめてください。器具は大切に使いましょう。

その四。臭い。
臭い問題にもいろいろあります。トレーニングをして汗をかくのは仕方ないことですが、その場合はタオルでしっかり汗を拭き、Tシャツを着替えるなど、臭いで周囲に不快な思いをさせないようにしましょう。また、香水もNGです。自分ではいい匂いだと思っていても、トレーニングに来ている人には悪臭でしかありません。

ほかにもいろいろありますが、みんなで利用する場所なので周囲への気配りを忘れないことが何よりも大事です。

最後にトレーニングビギナーの方が継続していくためのアドバイスを一つ。大事なのは頑張りすぎないことです。「今年はやるぞ!」という気持ちで入会するからには、気合いが入るのはわかります。ただ、張り切りすぎると、すぐにガス欠を起こします。長く続けようと思ったら、「物足りない」、「もっとやりたい」と思うくらいで切り上げていたほうがいいでしょう。そのほうが次にジムに行くときのモチベーションにつながり、継続していけるようになると思います。マナーを守って楽しいトレーニングライフを始めましょう。

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアンの取材を手がける。