1. Home
  2. マッスル
  3. 澤木一貴氏に聞く、昨今のパーソナルトレーニングジム事情〈前編〉【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第134回】

澤木一貴氏に聞く、昨今のパーソナルトレーニングジム事情〈前編〉【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第134回】

VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか? だいぶ涼しくなり、トレーニングの後でもすぐに汗がひくようになってきました。

 

緊急事態宣言前、あるいは緊急事態宣言明け直後は、ジムでトレーニングする人がだいぶ減った印象もありましたが、ここ最近はコロナ前に戻った、あるいはそれ以上に利用者が増えているような印象があります(個人的な実感です)。実際、テレワークによる運動不足で太ってしまい、ジム通いを始めたという声も聞きます。

 

そうしたなか、密になるのを避けるため、パーソナルトレーニングのニーズが高まっているという話をよく耳にします。そこで今回はSAWAKI GYM代表の澤木一貴さんに、コロナ禍におけるパーソナルトレーニングジム事情をうかがいました。

 

「緊急事態宣言もあった3~5月くらいには、お客様が約7割減少しました。周りのジムの方に話を聞くと、7割ならまだいいほうで、もっとマイナスになったという声も多く聞かれたほどで、多くのジムがコロナの影響を大きく受けたと思います。ただ、緊急事態宣言が解除となって、7月後半くらいからはお客様が増え始めています。緊急事態宣言中に離れてしまったお客様が戻ってきたというのもありますし、新規の方もすごく増えています」

 

7月後半からお客様が戻りはじめ、現在はコロナ前の8割から9割くらいまで回復しているとのこと。新規のお客様の大半は、コロナ禍による運動不足解消が目的だと言います。

 

「ウチにはプロのアスリートの方も来ていますが、一般の方が大半です。新規のお客様は、自粛期間で体重が増えてしまったけど、どうしていいかわからないという方が多いですね。もちろん、普通にジム通いして運動をするという方もいると思いますが、パーソナルトレーニングの場合は、不特定多数の方と一緒になる心配がない、誰が来ているか身元がはっきりわかるという点で信頼性が大きいと思います。お客様が安心してきてくれるということがありますね」

 

やはり、密になりづらい、不特定の人との接触を避けられることが、パーソナルトジムが選ばれる理由の一つなのでしょう。SAWAKI GYMでも緊急事態明け直後は、1組限定でおこなうことで他のお客様とは絶対に一緒にならないように配慮。現在は最大3組まで同時にトレーニングを行なっていますが、それでも十分な距離は保たれています。

 

ソーシャルディスタンス。三密を避ける。消毒の徹底。換気や湿度、室温、空気清浄といったことに注意をしながらも、指導に関してはコロナ以前と変えていないと言います。「新たな生活様式」と言われるなかでも、指導を変えないことにはこだわっているのです。

 

「パーソナルトレーニングに来ているのにソーシャルディスタンスで、一切触れないで指導するというのは、あまりお客様にとって好ましくないと思うんです。トレーナーもお客様もマスクはしますし、手指、器具の消毒は徹底しています。ただ、実際にお客様に触れながら指導をするということは、パーソナルトレーニングの醍醐味だと思うので、指導に関してはコロナ以前と変えていません。配慮しながらも今まで通りやっています」

 

澤木さんはトレーナー歴29年の大ベテランで、この道の先駆け的存在。6月1日に3店舗目となる、沖縄北谷店をオープンし、トレーニング業界を盛り上げていく姿勢も変えません。コロナ禍真っただ中のオープンで大々的な宣伝をせずにスタートしたものの、こちらも少しずつ会員が増加。日本全国でパーソナルトレーニングの需要は高まっていると言っていいでしょう。

 

というわけで、今回はコロナ禍におけるパーソナルトレーニングジム事情をお伝えしました。次回はコロナ太り解消のため、パーソナルトレーニングジムを探している方に向けて、最近のパーソナルトレーニングジムの傾向の話を紹介したいと思います。それではまた来週!

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。