僧帽筋(そうぼうきん)




 

首の後ろから肩、背中にかけての幅広い筋肉で、上部線維、中部線維、下部線維では、それぞれ作用が異なる。

肩をすくめる動きや、腕を持ち上げる際には三角筋を補助する働きもある。

頭の角度を固定する際に常時緊張するため、血流が悪化し疲労物質が蓄積すると、いわゆる肩こりの状態を引き起こすこともある。

僧帽筋の支配神経は脳神経の1つである副神経によって支配されている。

僧帽筋が凝っていると脳や迷走神経を通じて内臓などにも不調が現れたりする。

部位によってメニューも異なるがトレーニング法は数多く存在するだけに、積極的にアプローチしたい筋肉だ。

ちなみに形がカトリックの僧侶の帽子に似ていることから、この名前がついた。

<起始>

・上部線維…後頭骨上項線、外後頭骨隆起、頸椎の棘突起

・中部線維…C7~T3の棘突起、棘上靭帯

・下部線維…T4~T12の棘突起、棘上靭帯

<停止>

・鎖骨外側1/3(上部)

・肩甲骨の肩峰(中部)

・肩甲棘

・肩甲棘三角(下部)

<支配神経>

・頸神経叢の筋枝(C2~C4)

・副神経の外枝

<主な働き>

・上部線維…肩甲骨の上方回旋、内転、挙上、頭頸部の伸展

・中部線維…肩甲骨の内転

・下部線維…肩甲骨の上方回旋、内転、下制

<主なトレーニング法>

・シュラッグ

・シーテッドロウイング

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