佐久間編集長のパーソナルトレーナー百人斬られ(仮)~2023年の反省




VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。2023年もたくさんのトレーナーの皆さんにお世話になりました。今年は度重なる故障で休載を余儀なくされ、反省しております。自らの体を使っての連載であり、健康であることが何より大事と感じた1年でした。

VITUP!読者の皆さん、こんにちは。そしてご無沙汰しております。VITUP!編集長の佐久間です。こんな始まりが10月にもありました。現在、故障からの復帰に向けてリハビリ中です。故障と言っても、再び肩の痛みで連載を休載していたわけではなく、別の故障によりトレーニングができず、トレーナー巡りを中断させていただいておりました。

 

トレーニング中のアクシデントにより、右母指尺側側副靭帯損傷のケガを負い、指の靭帯再建手術を受けました。結構な重症で1カ月近くギプス生活となり、医師から傷が回復するまでトレーニング禁止令を受けていたのです。

手術直後の様子

 

学生時代は日本代表経験もあるバリバリのアスリートで、3日以上トレーニングを休むということはありませんでした。当時は休むと弱くなる、休むと体力が落ちるのが怖くて、3日以上トレーニングをしないなんて考えられなかったのです。

 

普通のおじさんとなった今でも、週3日のトレーニングを10年以上続けています。アスリート時代とはトレーニングの質も量も目的もまったくの別物ではありますが、3日以上続けて休むと落ちるという意識は同じで、どんなに仕事が忙しくても3日に1回はジムに行く生活を長年続けてきました。

 

それが強制的にトレーニングを禁止され、そもそもギプスをしていて汗をかけないのでジムにも行けず、やれることと言ったら家でプランクくらい。こんなにもジムに行かないことがなかったので、何とも不思議な時間でした。

 

2022年4月に「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」を始めて以来、多くのトレーナーさんのパーソナルを体験し、すべてのトレーナーさんが「ケガのないように」ということを強調していました。ケガをしないためのウォーミングアップやストレッチ、ケガをしないためのフォームつくり、ケガをしないための重量設定など、「ケガをしないこと」を教わってきたにもかかわらず、自分の不注意でケガをしてしまったことは、痛恨の極みと言えます。

 

ケガをするとトレーニングができないことはもちろん、積み上げてきたものも失います。コツコツと続けていくためにも、健康であることが大事だなと、改めて実感しました。年齢とともに体力の衰えもあるのは事実で、自分の状態の見極めも大事です。他の仕事との兼ね合いもあって、「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」の取材が徹夜明けだったり、長時間移動の直後だったりということもありました。コンディション不良はケガにもつながりやすいので、このへんの見直し必要だなと感じました。

 

抜糸も済み、ギプスも外れましたが、まだ指が十分に動かず、リハビリ中のため、連載の再開は少し先になりそうです。2024年の目標は「健康に過ごすこと」。これに限ります。

 

「元気があれば何でもできる」

 

トレーニングは元気の素なので、ケガなく、健康的な日々を過ごしていきたいと強く感じる年末でした。

 

というわけで、読者の皆さん、トレーナーの皆さん、2023年もありがとうございました。2024年も引き続き、VITUP!をよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。